写真提供:ソニー株式会社

■MSX

機種が違えばソフトも違うのが当たり前だった8ビット機全盛時代に発表された、機種が違っても同じソフトが使えるという夢の統一規格が『MSX』です。アジアをはじめヨーロッパや南米で普及し、日本でも多くのメーカーから『MSX』パソコンが発売されました。

この規格はホームユースを強く意識したものになっており、家庭用テレビにつなげて使うことができ、価格も安価に抑えられていました。またPSG3音ながらサウンド機能を搭載していたことや、それまでゲーム機にしかみられなかったスプライトの機能があったため、MSXオリジナルのゲームがたくさん発売されることになり、ゲームマシンとしてのニーズも高まっていったのです。

『MSX』は構造が比較的単純で、しかも統一規格のおかげでハードの隅々まで仕様が公開されていたため、個人レベルでも限界まで性能を引き出すことが十分可能でした。ある意味で本当の“遊べる”パソコンだったのかもしれません。

MSX
(テープ版:¥4,800)
(ROMカートリッジ版:¥5,800)
1985年3月発売

当時、「移植はムリ」と言われていたMSX版です。オリジナルのRAMが64Kであるのに対し、MSXは32K。それでほぼ完璧に移植してしまったのですから、プログラム技術の高さが伺えます。もちろん画面スクロール・メモリへのセーブ/ロードも可能です。

グラフィックは他機種と異なり、全体的にポッチャリした感じになっています。(この路線は、MSX2→ファミコンと続いていきます)1キャラにつき、色が一色しか使えないという制約の中、フェアリーランドの住人たちを生き生きと再現していると思うのですが、いかがでしょうか?

テープ版発売の約半年後、必要RAMが8Kの、全てのMSXで稼働するカートリッジ版も発売され、人気を博しました。単にメディアが変わっただけでなく、グラフィックが一部改良されていたりもしました。

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